Wellness Recovery Action Plan の略で、不快で苦痛を伴う困難な状態を自分でチェックして、プランに沿った対処方法を実行することで、困難を軽減、改善あるいは解消するためのシステムです。
元気を保ち、また調子が悪くなってきたと感じたときに、元気を回復するのに役立ち技法や方法のリストを作成することからはじめ、「日常生活管理プラン」などいくつかのプランをつくります。WRAPを用いることによって、自分に備えがあると感じることができ、心の平静を保てます。
上記は、メアリー・エレン・コープランドさんの『ラップ』からの引用です。
何もできない、イライラするなど不調が長く続くと本当につらいものです。できるだけ、そうならないようにすることや、そうなっても、それなりの対処法があります。全てを他人に依存しなければならない時は、その対応を他の人にわかってもらえていれば安心です。
精神科の病院等では、通院する方に作業療法やデイケアなども行っています。しかし、デイケアなどに行くことに抵抗のある方も少なからずいらっしゃいます。そんな方をはじめ、是非、「WRAPを始める」(精神看護出版)をご覧ください。